畑のあぜ道でしょうか、たたずみ遠くに視線を向ける女性と画面の大部分を占める空が清々しさを感じさせてくれます。画面に漂う空気感はさすが中判と思わせてくれます。また単焦点レンズで被写体との距離感が絶妙に心地よい配分になっていると感じます。
画全体にあふれる色合いがなんとも心地良いです。富士山が写っているので静岡や山梨かと思いきや長野・諏訪湖を眺める眺望とは驚きでした。空の絶妙なグラデーション、湖畔の街並みの灯、ススキのきらめきと前後にわたっての光をとらえたうっとりする景色の写真だと感じます。
舞妓さんをモノクロームで表現、しかも顔半分で切る意図的な構図に「手練れ」という印象を受けました。同じ被写体でも様々な完成形が写真にはあると思いますが、明確な答えを持った作者のスナップ力を感じる一枚です。
モータースポーツの一瞬を縦構図で切り取った一枚。上部を大胆に空けており疾走感が強調されています。青と白のペイント部分にタイヤが乗り、縁石に近い脇の部分を駆け抜けているようです。サーキットを攻めている迫力が感じられました。
パッとこの写真を見たときに感じた「目線」。メインとなるお子さんの目線はカメラに向けられたものではありませんが、その表情の延長線上にあるポスターの目線が見る者と合うという高難易度なスナップです。情報が整理されるようにモノクロの表現にしたのも最適解だと感じました。じっくりと何度も見たくなる一枚です。
まるで映画のワンシーンを見ているかのよう。BARのカウンターでひとり想いにふける女性と遠くから様子をうかがうマスター。その人間模様と想像力を搔き立てられる素晴らしい一枚に仕上がっています。
多重露光の技法を用いて花火に綿毛を添えています。黒い背景と輝く花火、白い綿毛のシャープな描写がメリハリを利かせています。コントラストが強調された中にも、どことなく儚さが感じられる一枚となっています。
空中を舞う3匹のイルカを絶妙な配置でとらえた瞬間です。夕日をバックにシルエットになるトレーナーの女性と3匹との画面構成がばっちり決まりましたね。すっきりとした背景がこれらをより引き立たせています。またイルカから飛び散る飛沫も光を浴びてきれいです。思い通りにならない動物の一瞬をしっかりと待って手に入れたのでしょう。
雨に濡れたアスファルトを照らす美しいメリーゴーランド。まるで夢の中の光景であるかのような情景を超広角レンズの特性を活かし印象的に映し出された一枚となっています。
森山さんの犬、アーウィットの犬など時として人間よりも何かを語りかけてくる犬。吹雪いているのか、全体が白に包まれた中からたずみ、こちらを見つめてくる姿が印象的です。一瞬の事でしょうが犬を中央に置いた構図も、突如現れた神様のようで鳥肌が立ちました。何気ない瞬間にカメラを持っていた、そこに現れてくれた、写真を撮影する人にとって嬉しい一瞬ですね。
太陽が沈んだ後の美しい空の色、静かな水面にポツンと生える1本のマングローブ、その上に小さく輝く三日月。「綺麗」という表現では言葉足らずだと感じてしまう、絵画的な表現の一枚だと感じました。作者の感性が光る一枚だと感じます。
ビルの清掃作業でしょうか、色と構図、そしてロープで降りてくる人の影を被写体としたレベルの高いスナップです。そして、その瞬間に気づいてカメラを向けた作者のスキルの高さも感じました。必然性と偶然性が上手に調和された一枚です。
105㎜とは言え中判なのでほぼ標準域かと思うのですが対岸から撮影したのでしょうか。防波堤の角度、空と海と全体のバランスが心地よいなと感じました。突端の子供たちのはしゃぎ様が夏休みのウキウキ感を感じさせてくれて、思わず「おーい」と手を振ってしまいそうです。フィルム中判を生かした構図と仕上の色合いとマッチした一枚だと感じます。
お子さんの可愛らしさが印象的ですが、空間の切り抜き方、意図的に整えられた演出、初めから鏡に映る顔を狙っている点など、高度な計算と完成イメージを持って撮影された一枚だと思います。素敵なポートレートだと思いました。
伝統ある火祭りを捉えた迫力のある一枚です。画面の中心、炎を目の前にした男性が天に向かって叫んでいる声が今にも聞こえてきそうです。一方で下にいる人々も構図に入れることで、写真の広がり、場の盛り上がりを感じさせてくれます。
曇り空の中、明るく輝く満月。どこからともなくその満月に繋がる架け橋が！本当に天まで届きそうなその光景を幻想的に、そしてもしかしたら本当に行けるのではないか。そんな想像力掻き立てられる一枚です。
子供のいるご家庭では様々な家族写真を撮っていると思いますが、『作品』として見れる一枚を撮るのはなかなか難しいものです。ゴーグルをかけてシャワーを浴びる男の子の写真ですが、ファッション誌に載っている広告写真のように感じました。この視点で家族写真を撮れる作者のセンスが光る一枚です。
司馬遼太郎が「日本で最も美しい山城」と評した郡上八幡城。その郡上八幡城が雪をかぶり、山の中に佇む光景を捉えた一枚。より高い位置には雲が垣間見え写真の迫力を増すポイントになっています。しんと静まり返ったその場の空気感が伝わってきます。
撮影された方のコメントを拝見すると雪の結晶は撮った後に気づかれたとのこと。ポートレートは被写体との関係性が如実に写真に表れますが、使用されたレンズが50mmであることとも相まって、どんなシチュエーションで撮られたのだろうかと想像力を刺激してくれます。
立ち込める雲、そこに強い光が差し込み照らされる女性をモノクロームで表現。空をグルグルと飛び交う鳥たちをSONY α9IIIならではのローリングシャッター機構で歪みなくその一瞬を上手に捉え、午後の浜辺を印象的に表現しています。
足跡ひとつない雪原に建つ小屋、画面の半分以上を占める美しい空。現実とは思えないシチュエーションを上手に切り取った一枚です。使用したカメラはLEICA Q3との事で高画素・高画質だからこそ表現できた世界観だとも感じました。見れば見るほど画作りの繊細さが伝わってくる作品です。
| コンテスト名 | 「カメラを楽しもう！ストックフォト コンテスト」 |
| 募集テーマ | ご自宅にたくさんの魅力的な作品が眠っておりませんでしょうか。 今では見ることのできない風景、撮影当時の最新カルチャーなど今までたくさん撮影した魅力的な作品をご投稿ください。撮影時期は問いません。投稿枚数無制限ですので奮ってご参加ください！ |
| 受付期間 | 2023/12/18（月）～2024/3/31（日) 結果発表 |
| 参加方法 | 無料会員登録後、EPトップページから写真投稿（アップロード→写真編集)してください。 |
| 参加条件 | ご参加には会員登録が必要です。会員登録はトップページ上部よりお手続きができます。参加枚数に制限はありません。複数写真での参加が可能です。 カメラ(フィルムカメラを含む・スマートフォンは除く)で撮影されたすべての作品が審査対象となります。 ※新製品賞のみ2023年に発売された機材で撮影された作品が審査対象。 |
| 審査方法 | 全投稿作品からマップカメラスタッフが選考を行い、受賞作品を決定致します。 |
| 賞・賞品 |
グランプリ：10作品 30,000ポイント 準グランプリ：10作品 10,000ポイント 新製品賞 グランプリ：1作品 30,000ポイント 新製品賞 準グランプリ：1作品 10,000ポイント |
| 結果発表 | 受賞発表は、EP公式Twitter・Facebook・Instagramと、当ページで2024年5月下旬頃行う予定です。 ※審査発表を5月上旬から6月下旬へと延期させていただきました。 |
